素晴らしきワインへの旅 - Voyage au vin merveilleux

素晴らしいワインとの出会いは、私たちの人生のなかでひとつの宝とも思える至福の時間を約束します。 このブログは、これらのワインの探求と出会いの記録です。

芸術的な感動!ドメーヌ・クロード・デュガ ラヴォー・サン・ジャック 2011 Gevrey Chambertin 1er Cru Lavaux St Jacques

2011 Gevrey Chambertin 1er Cru Lavaux St Jacques(ジュヴレ・シャンベルタン・1er・ラヴォー・サン・ジャック)  
生産者:Claude Dugat(クロード・デュガ)

 ドメーヌ・クロード・デュガのジュヴレ・シャンベルタン プルミエ・クリュ ラヴォー・サン・ジャックは、常に暗い深い森のイメージがあります。クロードの時代は、より内面的で哲学的なジメージのワインでした。しかし、2010年を前後して息子ベルトランに代替わりするとワインの楽しさと喜びを表現するようなやや享楽的なニュアンスが加わります。

 2011年のラヴォー・サン・ジャックの抜栓直後は、深い森の中をさまよっているような暗い闇の少しくぐもったイメージですが、時間をおくと、暗がりから徐々に晴れていくかのように、やがて森の中の木々や木の実、茸、土、ベリー、ローリエやローズマリなどのハーヴ、クローブターメリックなどのスパイス、そして、いくつもの野菜や根菜を煮込んだ香り、そして野うさぎなどのジビエの肉のにおい、などなど、森の中から食材がまるで湧いて出てきたよう香りに出会います。
 深い森の奥にたどりつくとそこには小さな山小屋が存在していて旅人をあったかく出迎え、森で採れた食材でもてなすような心温まる豊かさをもこのワインは表現しています。そこには芸術的で美的な感動を伴います。(2014年9月24日試飲、ワイン専門平野弥テラスにて)
2011 Gevrey Chambertin 1er Cru Lavaux St Jacques(ジュヴレ・シャンベルタン・1er・ラヴォー・サン・ジャック)  生産者:Claude Dugat(クロード・デュガ)