素晴らしきワインへの旅 - Voyage au vin merveilleux

素晴らしいワインとの出会いは、私たちの人生のなかでひとつの宝とも思える至福の時間を約束します。 このブログは、これらのワインの探求と出会いの記録です。

白ワインの最高峰‐モンラシェ‐ワイン会報告

2010年7月30日にレストランAK(アーカー、東京都三軒茶屋)にて白ワインの最高峰‐モンラシェを楽しみ会と題してワイン会が開催されました。
レストランAKの木村氏によるブルゴーニュの上質な白ワインとのマリアージュを意識したお料理とともにワイン会は進められました。



お料理の最初は、ジャガイモととうもろこしの冷製スープ。そして、とうもろこしを使った自家製パンとリエット、黒鯛とズッキーニ、水牛のバターとシェーブルを使った自家製生パスタにつづき、メインは、ほろほろ鳥とリードボー。いずれもワインとの相性が抜群で、特に冷製スープ、水牛のバターとシェーブルを使った自家製生パスタ、ほろほろ鳥とリードボーは、もう一度食べたくなるお料理でした。最後に、パッションフルーツのシャーベット。
ワインリスト
NV Cremant de Bourgogne(クレマン・ド・ブルゴーニュ) 生産者: Chevrot (シュヴロ)
ピノ・ノワール特有のフランボワーズを想わせるベリーがとてもチャーミング。
2007年 Bourgogne Aligoté Tilleul(ブルゴーニュ・アリゴテ "ティユル") 生産者: Chevrot (シュヴロ)
⇒並みのアリゴテとは段違いの高品質に参加者一同びっくりしました。 
2006年 Pouilly Fuisse Les Vignes Blanches(プイィ・フュイッセ・レ・ヴィーニュ・ブランシュ) 生産者: Cordier Pere et Fils (コルディエ・ペール・エ・フィス )
⇒香りは、一昔前のムルソーを思わせます。味わいは、プイィ・フュイッセらしいゆったりとした酸味と旨味が中心にあり、お料理との相性も抜群です。
2005年 Puligny Montrachet 1er Cru Les Referts(ピュリニー・モンラッシェ・1er・レ・ルフェール) 生産者: Jean-Philipe Fichet (ジャン・フィリップ・フィシェ)
⇒ルフェールは、ピュリニー・モンラシェのなかでもやや厚みを感じる酸味が特徴的で、他のプルミエ・クリュとはことなる個性をもった畑です。
2005年 Puligny Montrachet 1er Cru La Garenne(ピュリニー・モンラッシェ・ラ・ガレンヌ)
生産者: Fabien COCHE-BOUILLOT (ファビアン・コシュ・ブイヨ )
⇒グレープ・フルーツを想わせる酸味、透明感のある瑞々しい風味は、ファビアン・コシュならではのもの。
2001年 Montrachet(モンラッシェ)
生産者: Jacques Prieur (ジャク・プリュール )
⇒栓を開けた瞬間の印象は、忘れることが出来ません。きらきら光る宝石を手の平にちりばめられたようなイメージ、そして、深く香りをかいでゆくと、いろいろな花の香り、特に春に野に咲く花、レンゲ、・・・etc.
時間をおくと、甘い蜜のような香りが前面に現われます。そして、わずかにスパイスも感じられます。味わいは、目が詰まっており、余韻が長く、複雑で、あまり意識しなくても自然にグラスを口に運んでいってしまうような心地よい世界が広がります。

以下は、レストランAKの木村さんのコメントです。 
「Domaine JACQUES PRIEUR 2001 Montrachet Grand Cru
 可憐で小さな白い花の花束。ジャスミンの香りは際立って感じられる。緻密で繊細な柑橘の香りと中心に感じられる洋梨のフレーバー、柔らかいライチの上品な香り。重層的で抑えの効いたフレーバーはグラスから鼻を遠ざけることを決して許さない。
 時間をおいてゆっくりと表れる、雅でエレガントな香りは麝香や沈香を髣髴とするあまりにも妖しい香りの世界。 テロワールの頂点に立つその名に偽りはない。」

参加された方のブログです。こちらを参照ください。

モンラッシェの個性とは?今回のワイン会に踏まえてモンラッシェをどのようにとらえるべきかを考察しました。こちらをください。