素晴らしきワインへの旅 - Voyage au vin merveilleux

素晴らしいワインとの出会いは、私たちの人生のなかでひとつの宝とも思える至福の時間を約束します。 このブログは、これらのワインの探求と出会いの記録です。

ワインテイスティングについて ワイン専門平野弥ワイン教室を振り返って(5)

【3】ボルドー・メッドク地区の村名AOCの個性をどのようにとらえるか?
ワイン専門平野弥ワイン教室では、最初の半年間基礎的なことを行った後、次のステップとしてボルドーのメッドク地区の村名AOCの個性をブランド(目隠し)・テイスティングでとらえていくことをテーマにテイスティングを繰り返して行きました。毎週月曜日の19:00〜21:00までの2時間、約半年間続けられました。ブラインドで出されたワインを当初は、まったく当てることが出来ませんでしたが、半年もすると、ほとんど生徒さんがどの村名AOCかを当てることができるようになりました。
そこでは、各村の個性を、ワインの風味における「骨格」「ボディー」「ミネラル」といった言葉の定義に踏まえて次にように解釈しました。

    • サン・テステフは、ボルドーメドック地区のワインの骨格をもっともよく表現している。
    • サン・テステフの骨格に、ボディーを加え豊にするとポイヤックの個性となる。
    • サン・ジュリアンとマルゴーの骨格とボディーは、サン・テステフとポイヤックの中間である。
    • サン・ジュリアンは、酸と渋味と甘味のバランスが他の村名AOCよりも酸味がわずかにうわまわる。
    • マルゴーは、酸味、渋味、甘味のベースにあるミネラルが清らかな川の流れのように存在し、瑞々しく感覚される。