素晴らしきワインへの旅 - Voyage au vin merveilleux

素晴らしいワインとの出会いは、私たちの人生のなかでひとつの宝とも思える至福の時間を約束します。 このブログは、これらのワインの探求と出会いの記録です。

入荷したてのワインを試飲

6月6日(日)、先週、輸入通関がきれたワインを試飲しました。
急遽I氏を誘い、場所は、東急田園都市線たまプラーザ駅近くのワインバー『トリニティー』にて。
常に通関を切った直後に、輸入の過程で何か、問題が無かったのかをチェックする目的で試飲を行います。

  • 2009年 Macon Aux Bois d'Allier(マコン・オー・ボワ・ダリエ)白 辛口 生産者:Domaine Cordier(コルディエ)希望小売価格:3000円(税込3,150円)輸入元:株式会社エスプリデュヴァン


香りは、柑橘系のグレープ・フルーツが主体で、爽やかで心地良い香り。味わいは、最初(ボトルの上部)は、香りと同様のグレープ・フルーツなどのフルーツの風味が特徴的で、中盤から少し苦味がでてきます。時間が経過するとコルディエの持ち味である甘い蜜のような味わいがでてきて、全体がふくよかで優しい印象の本来の姿に変化します。

  • 2009年 Bourgogne Blanc Jean De La Vigne(ブルゴーニュ・ブラン・ジャン・ド・ラ・ヴィーニュ)白 辛口 生産者:Domaine Cordier(コルディエ)希望小売価格:3500円(税込3,675円)輸入元:株式会社エスプリデュヴァン


まず、とてもACブルゴーニュとは思えない、複雑なミネラルと奥行きのある香りにびっくりしました。「ドーヴネみたいだ」とI氏が言う様に、ミネラルの豊かさと濃厚な風味は、どこかドーヴネの造りに近いものを感じさせます。マコン・オーボワ・ダリエがコスト・パフォーマンスが高い品質を持っていますが、さらに、このブルゴーニュ・ジャン・ド・ラ・ヴィーニュは、金額の差以上の品質の高さを感じさせます。
香りだけ楽しんでいると、このワインには、瑞々しい透明感を感じることができ、それは、村名のピュリニー・モンラシェをイメージさせてくれます。口に含むと、旨味と一体化した酸味が口の中に心地よく広がり、そして、余韻が長い。もはや、ACブルゴーニュの範疇をはるかに超えたワインです。

5週間かけてフランスから輸送された旅の疲れがあるのは、当たり前で、少し荒れた調子が見られるのは仕方がありません。それでも、日本に到着して一週間しかたっていないのに、美味しく飲めるのは、2009年がバランスの良い年であることのが理解できます。また、このことは、輸送過程で100%ダメージを受けていないことの証でもあります。

  • 2001年 Les Fiefs De Lagrange ( A.O.C. St-Julien ) レ・フィエフ・ドゥ・ラグランジュ ( A.O.C. サン・ジュリアン )


最後に赤ワインを一本。飲み頃のボルドーカベルネ系のグリーンでウッディーな香りにスパイスが加わり久しぶりのボルドーワインの香りに出会う。

いつもお世話になっていますトリニティーさんのメニューです。リーズナブルでワインに本当に良く合います。